7つの玉と朴念仁 3巻後書きlong ver
ネタバレありで本には書ききれない後書きを書いていくやつその②
2巻は紆余曲折ありまくりで「満足より納得を取ろう!」と思って展開的には自分の納得いく形にできました。
描いてる途中で説明パートを増やしたり、他にも色々あり気づいたら68ページになってました。(原稿マンション建設時は表紙込みで52ページだったんですが…………????)
今回は(も?)描いてて楽しい箇所は沢山あったんですが、要所要所に休憩ページという名のオマケページを挟んだりしてそこを描くのも楽しかったです!
…そのページ無くしたらもっとページ数減らせたんじゃね?って思われるかもしれませんがオマケと本編は違うのでね…。
気づいたら約10ヶ月(?)とかなり長い間描いてたのもあり、描き終わった後は受験の終わった学生のごとく終わった〜〜〜〜!!!!!という気持ちでした。
でもね、でもね……描き終わって一番言いたいことを言わせてほしい。
多くても50ぐらいが一番丁度いい…。
私の漫画は区切りがないので、それでずーーーっと連続で描いてるから余計に感じるのかも。
長く描きすぎるのは色んな意味でアカンのですけど、一番アカンのは60ページ以上描いた割には話がそこまで進んでない所なんですよね。(1巻も40ページある割には2人が出会っただけで終わってるし)
とはいえこの漫画はストーリーを売りにしているわけではなく、純粋に2人の話が描きたいだけのでまぁいいか…と思う部分もあったりする。
お気に入りシーン
なんと言ってもここ。
ここを語らないことには始まらねぇ…!てぐらい、このクロエは下書きの段階でお気に入りになる予感しかしなかったです。
めっちゃ可愛い。あまりにも気に入りすぎてイベントでポスターにしたぐらいですね。
笑顔に対するユキオの顔も気に入ってます。
続いてはここ。
クロエがユキオの手の温かさに気づくところですね。
そこからユキオがハッと我に返ってサッと手を退けるのも気に入ってます(笑)
個人的に手が温かい人って印象に残るんですよね…。
昔の職場にいた新婚さんに旦那さんとの馴れ初めを聞いたことがあり、「初デートの時に繋いだ手が温かかった」と仰ってたのですが
それを聞いて素敵だな〜!!って思ったのをずっと覚えてまして。それで「(主人公の)手が温かい」という要素を作品に取り入れたいなと思い、入れました。
何よりも、今回はユキオとクロエの色んな表情が描けて楽しかったです。やっぱり私は人の感情が描きたいんだなぁと2巻を通して思いました。
お気に入りの顔が沢山…。(あまり載せすぎるのもアレなので少しだけ)
…なんで主人公の顔ほぼ青ざめとるねん。
これを言っていいのか分からないんですが、ユキオは顔で会話をする生き物なので表情を描く時にとある人外キャラを参考にしてたりします。…めっちゃぼかしたんですけどマニアの多い作品なので分かる人は分かるはず…多分。
少し脱線しますが、そのキャラの作者さんが色んな表情を描くのが大変上手い方で(しかもシンプルな線で表現されてるのがまたすごくて…)。多彩な表情の中でも特に微妙な顔が自分には刺さるので、何とか自分の絵に取り入れられないか…と思いながら描いています。
話を戻して!
にじそうさく描いたあたりから、クロエのこういう顔描くのがなんか楽しいですね。
オマケページも気に入っています。そっちでは本編に関するちょっとしたことを描いてるんですが、今後もこういうのは積極的に描いていきたいもんです。
本編読みながらだと繋がり(?)も分かりやすいですし。
変更点(?)
ユキオの髪と服のトーンについてなんですが…1巻と2巻比べるとこんな感じです。
・1巻
・2巻
2巻のトーン作業入るまでは髪も服もグラデーションベースでベタとホワイト入れてるような感じだったんですが、グラデーションからのグラデーションというのが若干くどい気がしまして。
それとグラデーションってモアレの原因になりかねないんですよね…。
クロエの髪もグラデーションにしてるんですが、どうも頼りがちになってしまうのもなんだかなぁと。(色塗るテンションでトーン作業やってるから?!)
加えて元々ベタに対して苦手意識が若干ありまして。髪とかにちょこちょこ〜っと使うぐらいならいいんですが、がっつり使うのは怖かったのでそれも克服したいと思い
好きな漫画家さんが黒髪や黒服でガッツリベタ&ほぼツヤなしで描かれてるのを見てちょっと真似してみたいなと。
流石に全部のシーンでやるのは冒険しすぎなので一部だけですが、例えばこことか。
よくツヤなしのベタはのっぺりしてると言われてるのを見るんですが、個人的には描き方の一つとして十分アリだと思ってまして。まぁそれは素人が趣味でやっとる漫画だからであってプロの描く商業漫画…特に流行に合わせるならタブーなのかもしれないんですけど…。
ユキオは光の男ではない…というのもありますが、キャラクター設定的にも実はあんまりハイライトとかホワイト入れたくないんですよね。明るくしたくないというか。
元々髪のハイライトもワンポイントにしか入れてなかったですし、2巻は全く入れてないです。
追記:後から見返したらホワイトに関しては1巻もあまり入れてなくて、にじそうさくでがっつり入れてる感じでしたね。いつから錯覚していた…?
これが良いのか悪いのかは分かりませんが、自分のやりたいようには出来たかなと。
また3巻からは描き方が変わるかもですし。
見比べると2巻の方が重みがあって存在感は増してる気がする(?)ような…。
ちなみにクロエはツノが成長しています。
クロエのツノ、思い返したら急成長(?)した気がするんですが多分このイラスト描いてからだと思います。
タイミング的にも1巻(リメイク)描き終わった直後くらいだったので。
…でもよくよく考えたら、リメイク前がそもそも大きかったので戻っただけですね。
新キャラについて
初お披露目です。ず〜〜〜〜っと描きたかったキャラ達なので大事に描きました。
現時点ではあまり言えることはありませんね、、、いうて3巻でもあんまり出番はないので、彼らについて語れるのは4巻からかもしれません。いつになるねん…
こいつの正体は3巻で分かる予定です。
新キャラのシーンで一番描きたかったのはこのシーンなんですが…
おもくそ鼻血出てます。これは私が子供の頃パプワが好きだったからです。
…ちなみに記事で挙がるキャラ達は基本的にメインキャラ~メインよりのサブキャラ?ぐらいまでなのでそれ以外の完全なるサブはあえて書いてません。
理由としてはあんまり書けることがないからなので、その内まとめて紹介記事書くかも?
反省点とか色々
一番の反省点はMEMOの方にもちょろっと書いたんですが…台詞の位置が気をつけてたはずなのにギリッギリ読めるか読めないかの位置になってて(ノドの部分)、まぁまぁ開かないと絶妙に読みづらい。どうしてこうなったorz
いやほんと気をつけてたんだけどなぁ?!
台詞の位置とかもそうなんですけど漫画って画力以外に求められる技術が多すぎますね…。
それにしても読みにくいな、この漫画。
※追記※(2024.8.9)
ユキオのズボンのベルトを盛大に描き間違えてるシーンが多々あります。
これを発見したのが3巻執筆時で再版しない限り直りません。
見つけた人は鼻で笑ってください。以後気を付けます。
※ここから先は若干マイナスになるのでご注意ください
(この記事の内容はこれで最後です!)
最初に書いた通り展開的には納得してるんですけど、正直なところ反省点が多すぎて納得度と満足度の塩梅は(少なくとも自分の中では)1巻の方が良かったんですよね…。
お気に入りな部分も多いですが、同じだけ「もっとちゃんとやれば良かったな」というシーンもありまして。特に終盤はキャラを描くのに力尽きて背景クッソ雑なのがもう……。
こちらが意図してなくても思わぬところで伝わってたりバレてたりしますからね。意外とそうでもなかったりするけど。(人による)
去年(2023年)3月のイベントでトーンワーク上手いですね!って褒められたのが嬉しくて、大事にしたいと思ってたのですが2巻はちゃんと大事にできてたのか自信を持って言えないです。
そのイベントで配ったこのペーパーのイラストがかなり気に入ってまして、今でもちょいちょい出すんですけど…
このクロエの髪の感じとか今見てもすごく気に入ってるんですよね…これを描いた頃の自分に負けてる気しかしない…。(線も含めて)
2巻も同じぐらい頑張ったつもり…だったんですが本になったのを見たらめちゃくちゃ汚いと感じてしまい。
とはいえ、1巻も最初こそ「今後再販するなら話に影響出ない程度に作画修正したる」と思ってましたが、今となってはこれはこれでいいと思ってるので時間が経てば良いって思え…たらいいな。
暗くなっちゃったけど、おしまい!!