2回観た上での感想です。
※ネタバレしかないです。
※前提として、私は谷口悟朗監督のアニメが大好きです。

結論:とても良かった!!!
以下、記憶力ゴミだけど頑張って思い出しながら書いてるので所々間違ってるかも。
感想
「監督:谷口悟朗」と「女の子が主人公」以外の情報を全く入れずに観に行きました。
タイトルからパリが舞台なんだろうな~~というのは分かっていましたが、時代設定までは分からなかったので良い意味で裏切られました。
日本だと明治末期で価値観も文化も今とは全く違うもので。この時代に横濱でバレエ観劇できるって、フジコと千鶴はそれなりに金持ちだったんだな…と序盤から思いました(笑)
冒頭のバレエシーン、始まった時に「まぁCGだよな……ん?!」とこれもまた裏切られました。まさかの(ほぼ)手描きだったので。
他にも普通のアニメならCGが使われてるところも手描きだったりで、MBSの番組観てなるほどな~~と思いました。
冒頭シーンが終わって舞台がパリに変わった時、BGMも相まって最初フジコの夢かと思いました。
「もったいないの!じっとしていられなくて!」、自分も漫画描き始めた時こういう気持ちで朝早く起きたりしてたな…となんだか懐かしい気持ちに。
てかパリに犬連れてきたの!?!!?なんかこういうのでペット連れてるの、生活大丈夫か!?ってそっちの心配してしまう。妖精とかなら気にしないんだけど。
棒術ニキ、序盤から他の二人と比べて作画の気合の入りようがすごいと思ったらやっぱり只者じゃなかった…そして若林は冒頭からなんかやらかしそうな奴だなと思ったら案の定…。色々調べてるとあの時代に日本画を安く仕入れて海外で高く売ってた人が実際にいたそうな。
あとエンゾの声優さん、パンフレット読むまで立木さんかと思ってた……。
フジコと千鶴が最初お互いを「さん」付けで呼んでたり、日露戦争を「日露戦役」って呼んでたり、所々に出てくる風刺画とかその時代にしかない要素を感じれる瞬間も楽しかった。
途中までは千鶴の夢にウェイト置きすぎじゃないか?フジコは画家になりたい!って序盤から言ってた割にフジコの夢はあんま描かれてなくない??って思ったんですけど、「どう描いていいのか分からない、表現が思いつかない」と悩みを話すシーンに一番泣きました。
その後のフジコの「できてなかった?」も、フジコの内面が見えた気がして。こういうとこ~~~~!!!!!こういうところなんですよ。
吉田さんもキャラ描写に説得力のある脚本を書かれる方ですけど、悟朗監督とのマリアージュを感じた瞬間でした…。「二人が同じ夢を持ってたら大喧嘩してたと思う」というのも納得。
でもこのフジコの夢のあたりは普通に観てると伝わりづらいと思う(私も監督のインタビュー読むまでは分からなかった)んですけど、監督がインタビューで「夢を叶える話ではない」と仰ってて、千鶴はバレエを踊りたいっていう夢は叶えてるけどフジコは違うじゃないですか。千鶴は夢に向かって進んでるのに対してフジコは全然絵が描けてなくて。
一見、生活も変わって千鶴の応援をしているから絵に時間割けなくなったみたいに見えるんですけど(それもあるかもしれないけど)、描きたい気持ちがあれば忙しくても時間は作れるしフジコみたいな子が忙しいだけで描けなくなったわけないと思うんですよね。
だから千鶴のバレエを見て突き動かされたのが何よりも良かったです。そしてその絵がカフェで飾ってもらえたのがフジコの一つの到達点だなと。フジコのことを東洋人は~ってバカにしてたカフェの人が誇らしげに飾ってるのがまた良かった。若林が失踪した時にいらないものとして扱われてたフジコの絵がですよ…!
「千鶴はフジコに応援してもらったから夢を叶えられて、絵を描けなくなっていたフジコは夢を叶えた千鶴を見てまた絵が描けるようになる」っていう二人の繋がりが良すぎる。
オペラ座に向かうシーンは悟朗監督ファンなら誰しもニヤリとしたのではないかと(笑)私も観てて魂が燃え上がる瞬間だった。
最後にしてやられた(?)のがエンドロールでのタイトル回収でした。
千鶴の舞台を見て描いたフジコの絵がそのまま絵のタイトルって、なんて洒落てるんだ…。
悟朗監督のアニメって「何かのメッセージを伝えたい」というより「このキャラ達の人生を見てくれ」な作品だと思ってて。今作も例にもれず、キャラクターの人生を近くで見ている感覚がありどのキャラも共感できる部分がありました。
監督が「主題歌の歌詞で作品の要素を拾ってもらった」と仰ってたんですけど、特に「私はここにいる 私を生きている」の部分に作品の中で生きていたフジコ達が集約されてると思いました。
最後のルスランはうんうん…^^ってなりましたよねー!!
気になったところ
・フジコと千鶴以外のキャラの掘り下げ
特にルスランが作曲家志望っていうのが最初分からなくて、公式サイト見てそうだったんだ!?って思った。ただのピアノやってる少年かと…。
トマとエンゾが逃げ出したところも、(二人とも序盤から駄目な感じで描かれてはいたけど)発表会のために頑張ってたのに!?ってなった。君ら自分からやりたいって言い出したんじゃん?!
メインはフジコと千鶴なのでそこはまぁ「あれば良かった」ぐらいなんだけど、脇キャラに関することですし尺さえあればの話なのでマイナスポイントまではいかないかも。
・グッズのバリエーション(本編関係ない)
「巴里に咲くエトワール」、アクリルパネルとかキャンバスボードがあったら欲しいんですけどちっちゃいアクキーとマグネットしかなかったのは残念。
せめてパンフレットにはエンドロールの絵を全部掲載するとか、ポスカにするとかしてほしかった…!!
悟朗監督のアニメ、やっぱり好きだなぁと思えた映画でした!!!!!
近日中に3回目観に行く予定なのでまた加筆修正するかも。